医局紹介about medical office

診療科概要・患者様へ

当科の主な対象となる病気としては、肺癌、縦隔腫瘍、転移性肺腫瘍、悪性胸膜中皮腫など胸腔内悪性腫瘍及び、気胸、膿胸、先天性疾患、胸部外傷などその他の呼吸器疾患であります。我が国では肺癌は増加の一途をたどっており、現在、癌死亡数の第一位となっていますし、石綿曝露に伴う悪性胸膜中皮腫は重大な社会問題となっています。日本の呼吸器外科手術総数は年々増加しており、日本全国で約8万件の手術が行われるなど、呼吸器外科の需要は年々高まっています。

兵庫医科大学呼吸器外科では、これら呼吸器疾患に対する外科治療を提供しております。大学病院の利点を生かし、心臓病や腎臓病、糖尿病など併存症を複数お持ちの患者さんや、進行期の患者さんに対しても他科と連携をとりつつ最善の治療を提供いたします。また、特に悪性胸膜中皮腫に対する外科治療では日本で最多の症例数であり、世界の学会で報告し、リードしている施設であります。

呼吸器疾患は難治性ではありますが、当科では、「自分や、自分の家族が受けたい医療」を目標に」地域の病院として患者さん一人一人とよくお話しをし、納得した医療を受けて頂けるよう努めます。「胸に影がある」と言われた患者さんがおられましたら、是非とも私たちの外来を受診して頂ければ幸いです。