入局・研修のご案内training

入局・研修を希望される先生方へ

呼吸器外科は肺癌・縦隔腫瘍、悪性胸膜中皮腫など胸部悪性腫瘍、気胸・膿胸・先天性疾患・外傷などの呼吸器疾患に対する外科治療、そして末期肺疾患に対する肺移植などを担う科です。我が国では肺がんは増加の一途をたどっており、現在がん死亡数の第一となっていますし、石綿曝露に伴う悪性胸膜中皮腫は重大な社会問題となっています。日本の呼吸器外科手術総数は年々増加しており、日本全国で約8万件の手術が行われるなど、呼吸器外科の需要は年々高まっています。

肺はマシュマロのように柔らかい臓器で、呼吸に伴って形を変え、しかも非常に血流の多い臓器(すべての血液は肺を通る!)で心臓大血管と直接に繋がっています。その扱いには最大限の繊細さが要求されますが、一方でスピードと即断力も必要な、ダイナミックな手術です。

兵庫医科大学呼吸器外科は2004年1月に創設されました。現在関連病院を含め13名の医局員が日々臨床・研究・教育に当たっております。
大学病院以外の関連病院として、市立伊丹病院・済生会兵庫県病院・(2018年4月より)済生会野江病院にスタッフを派遣しております。また、1名はスイスのチューリッヒ大学に留学中であります。

現在、当科では肺癌・縦隔腫瘍・悪性胸膜中皮腫など胸部悪性腫瘍、気胸、膿胸、胸部外傷を中心として多くの呼吸器疾患に対する外科治療を守備範囲として年間400件前後の手術を行っております。特に悪性胸膜中皮腫に対する手術では世界でもトップレベルとなっています。

また、手術のみならず、気管支鏡検査や術前・術後化学療法等についても行っており、手術だけではなく、呼吸器に対し広く、総合的な研修を積むことが可能です。
つまり、私たちは「自分や、自分の家族が受けたい医療」を目標とし、実際に命を救える医師、臨床能力の高い呼吸器外科医を目指しています。

また、悪性胸膜中皮腫を中心とした研究を日々行っており、日本のみならず、世界で学会発表、論文発表を行っております。

病棟管理(術前評価・術後管理・化学療法)、手術、検査等の毎日で気が付くとすぐに1日、1週間、1か月が終わり、自然と医師として必要なスキルが身についていきます。ここで得たものは将来どの道に進んでも役に立つものです。

入局して半年~1年と経過し慣れてくると、徐々に責任をもって任せられる立場となっていきます。大学病院ならではの多種多様の症例に当たりながら、呼吸器外科医としての研鑽を積んでいきます。

手術見学等の希望は随時受け付けています。
外科に興味のある方は勿論、呼吸器に興味のある方、進路に迷っている方、やる気に燃える先生方を、私たちは待っています。

研修モデルコース

レジデント業務

  1. 1.病棟患者の受け持ち、術前・術後管理、カンファレンスでのプレゼンテーション
  2. 2.手術の助手・症例、経験数により執刀(呼吸器外科手術件数:年間約400例)
  3. 3.気管支鏡検査(毎週水曜日:TBB、EBUS-TBNA)
  4. 4.化学療法患者の管理
  5. 5.研究・学術論文の執筆
  6. 6.地方会・全国学会・研究会での発表(年間4回以上を目標)
  7. 7.外勤(週1-2回)

呼吸器外科 卒後研修の例

呼吸器外科専門医の取得をし、最終的には指導医として活躍する事が目標

  1. (1)外科専門医:卒後5年目に予備試験、5年目に認定試験の受験が可能
  2. (2)呼吸器外科専門医:卒後8年目に受験が可能
    (いずれも学会で定められている条件のクリアが必要)

関連病院

市立伊丹病院、済生会兵庫県病院、済生会野江病院(2018年4月より)

問い合わせ先(入局について・見学希望等)

〒663-8501
兵庫県西宮市武庫川町1−1
TEL 0798-45-6225(医局直通)
FAX 0798-45-6897